オルタナティブスクール開校までの道のり

私は「思い立ったら、すぐ動きたい」という特性を持っています。2022年2月に竣工した森のようちえん新園舎は総工費が約6億円となり、3億円の借り入れが発生しました。理事長である私が個人保証する借り入れでもあります。そのような状況で新しいことに挑戦するのは「無謀」と見えるかもしれません。しかし、お金の工面ばかりを心配していても、子どもたちの居場所が出来るわけではありません。ですから、「とにかく『始める』ことから始めよう」と私財を投じ、がっこう設立の準備をしてきました。当初は私が理事長を務める学校法人での運営を目指していましたが、諸事情により断念せざるを得ない状況になったため、合同会社を立ち上げ、開校を目指しました。

開校に向けてさまざまな準備を進めつつ、2頭の馬を借り受けました。購入を前提とした借り受けですが、無理を言って、購入費用の支払いは「資金繰りの目途がついてから」としてもらっています。また、子どもたち、仲間たちと共に、校舎となる(モンゴルから輸入した)ゲルの組み立てや床(三和土=タタキ)づくり、牧柵の設置など、汗をかいて準備を進めました。

大量の土を集めるところから始まった三和土の床づくりは、職人さんの指導の下、完成までに多くの仲間が汗を流してくれました。牧柵の設置では、競走馬を育成する牧場経営者が、無償で資材や機材を提供してくださいました。馬関連の仕事に従事されている方は、馬の調教や手入れについて親身に指導してくださっています。がっこう開校前の準備期間から今日まで、多くの方々が私たちの想いに共感し、さまざまな形で応援してくださり感謝の気持ちでいっぱいです。

 

そして、今年6月の開校を迎え、3名の子ども達と1名のスタッフが新生活をスタートさせています。英会話や異文化交流を提供してくれるアメリカ人のボランティアも週3回来てくれています。開校以来、試行錯誤の日々ですが、子ども達の生き生きとした姿、ご家族からの言葉などを見聞きし、このタイミングで開校することができて「本当に良かった!と感じています。

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