私たちについて
こんにちは。代表の伊原 鎭(いはら やすし)です。
【フレンド森のがっこう】は
【すべての子どもが『自分らしく』いられる場所をつくりたい】
という想いから立ち上げたオルタナティブスクールです。
言葉を換えれば、それは【すべての子どもの存在そのものを丸ごと受け止める場所】です。
私は約20年に渡り幼児教育に携わってきましたが、特に近年、小学生の子ども達の居場所づくりの必要性を強く感じてきました。学校に通うことができない、または、学校になじめない子ども達とそのご家族の窮状を見聞きしては、心が痛み、「何とかしなければ」という想いを募らせてきました。現在、国内の不登校児(小学生)は約8万人いると言われていますが、実際はもっと多くの子ども達が苦しんでいるだろうと思っています。
「オルタナティブ」という英語は「代替の」「別の」という意味ですが、私は「オルタナティブスクール」を「新しい価値を生み出すがっこう」と捉えています。そして、このプロジェクトが社会課題の解決に必ずや繋がっていくことを信じています。
決断するにあたり、尊敬する経営者、稲盛和夫さんが信条とされていた「私心が無いか」ということを自問自答し、「私心はない」と確信を持ったうえで始動しました。
私たちの学校は「先生のいない学校」です。
そう聞くと驚かれる方もいるかもしれません。「フレンド森のがっこう」に大人はいますが、「先生」ではありません。女性スタッフは「もっちゃん」、私は「やっち」と子ども達から呼ばれています。
今年5月、私はデンマークの小学校や特別学校、幼稚園、ホルケホイスコーレなどを巡る視察ツアーに参加しました。現地の小学校の校長先生から聞いた話ですが、デンマークでは1970年代から草の根的に教育改革が起こり、学校などで生徒が大人を「先生」と呼ぶ習わしが見直されはじめました。その結果、今では「先生」という呼称は全く使われていないそうです。子どもと大人が対等な関係で、子どもが一人の人間として尊重される世界を実現するために、デンマークの人々は上下関係を意識させる「先生」という言葉に注目したのだと思います。
私たちの学校でも、そのような考え方を大切にしたいと思い、「先生」という呼称を使わないことにしました。多くの子ども達が苦しんでいる状況を改善していくためには、今までの常識を疑い、真に子ども達のために大切なことは何かを考え、実践し続ける覚悟です。
当法人について
合同会社森のがっこう 代表 伊原鎭(いはらやすし)
東京都出身。米国 Indiana University卒。
東京の幼児教育のコンサルティング会社などで勤務した後、2008年に母が経営する「浦河フレンドようちえん」の園長に就任。2018年3月から同幼稚園を運営する学校法人フレンド恵学園の理事長に就任。2022年「浦河フレンド森のようちえん」としてリニューアル。【多様性】【自由】【調和】をコンセプトに昨年完成した新園舎は北海道赤レンガ建築賞を受賞。国内外から大学教授・教育関係者・報道各社等が訪れるなど高い注目を集めている。
今年度より本格的にスタートした「保育園留学」「がっこう留学」を通して国内都市部や海外からの短期留学生を積極的に受け入れるなど、【共育こそ町おこし】【田舎こそ最高の共育環境】を信念に様々なチャレンジを続ける。